1994年4月16日「動物に気を許すな!!」
                         
                       いかにもナンチャンらしい発想が聴けたトークでした。この時のウッチャンは声の
                       調子が少し悪かったようです。仕事のやりすぎ?

N)いやぁー昨日夢見てさ。ウッチャンが死ぬ夢
U)言ってたねー
N)うーん。あのさ、なんか死ぬっていう予感がしているのよ。みんな飲んでいる席で内村がトイレ
  に行くのよ。「あっ、あいつ自殺するんじゃないの?」って追っかけて行ったら
U)なぜ、そのトイレに行くで?行ったことで?
N)自殺するんじゃないかと思って行ったら、内村がスッと顔を出してきて。白い顔を出してるのよ U)もともと白いんだけども、余計に白く?
N)うんうん。「なんだー普通と変わらないじゃん」とパッと見たら、、足が。スネから下がないの
  よ。で、内村が俺見てニヤッと笑って「ごぉめ~~ん、死んじゃったよ~」
U)あはは。明るいねぇー
N)「えーっどうすんだよ」って俺も悲しくないんだよ。「どうすりゃいいんだよ。明日の『ありが
  とやんした』俺が仕切らなきゃいけないの?」とかすごく現実的な話をしてて。その次の瞬間に
  記者会見をやんのよ。俺、一応悲しそうな感じで。「いやぁー、内村が亡くなりましたけども、
  俺は内村が「映画を撮りたい」という意思を尊重して僕は映画を撮ります」って言ったらみん
  なが「偉いぞ!ナンチャン!」「いいぞ!ナンチャン」って。汗をビッシリかいて起きましたよ
  。さすがに。
U)えっ、でも言ってたじゃん。その後、ありがとやんしたの撮りを1人でやっている夢。ガンガン
  ウケているんでしょ?
N)関係者も「オイ、ウッチャン無しでもいけるんじゃないの」「いや、逆にウッチャンがいない方
  がいいんじゃないの」って。「そんなことはない」と言いながらもイケルイケルって(笑)
  このままイケルなって思って楽屋で転寝していたら「トントン」って社長が入ってきて「新しい
  コンビ見つけたからこっこいつらと組んで」「誰ですか?」って聞いたら『笑組』の2人。
  寝汗ビッシリかいて起きたよ。今朝の10時頃。よかったぁ~ウッチャン生きてて!
U)その頃、私は必死こいてコントやってましたよー
N)あぁーそうですかー
U)仕事で声がかれるってのはいいですねー
N)発声がなってないんだよ
U)(笑)


N)まあ、色々と仕事をやっているわけなんですけどね。チャレンジものとか色々ありますよね、体
  使ったりとか。この間、新番の『ありがとやんした』で、風を受ける男というので、本当は受け
  たくないんですけどね。風を受けるのでふんどし姿になってですね、あのー10メーターからプ
  ールに飛びこんだり、立ち乗りジェットコースターに乗ったりとかしてね。
U)そういうのって今まで俺だったんだけどなぁー。最近南原ですね
N)そうなんだよー。「風を受ける」って。「風邪」をひきましたからね、本当に。1週間グスグス
  言ってましたからね。
U)そんな中、また。。
N)そんな中、またスタッフに騙されたように今度は『加茂川シーワールド』でシャチに乗るって。
  前にね、5年ぐらい前に行ったことあるのよ。その時は怖くて乗れなかったんです。丁度、シャ
  ララで行ったんですけども。体長5メートルぐらいあるんですよ。で、哺乳類っていっても肌は
  ギザギザじゃないですか。だから俺、嫌だなぁーって。しかも、シャチに乗って立って「ありが
  とやんした」って言う、3回。冗談じゃないよ~って
U)でも、あの企画は言い出したのは南原なんだよね?確かに
N)えっ?
U)企画を言い出したの
N)俺は「1回だけやるよ」と。1回だけオープニングでね。みんなにちょっと気合を入れようぜと
  いう意味を込めて「1回やろう」と言ったら、毎週レギュラーになって。シリーズになってさぁ
  だいたい、動物ってのは信用してないんだよ。嫌いなの。
U)動物圏って苦手ですよね。犬にしても。
N)犬にしても猫にしても
U)理由はなんか「話せないから」だそうですが
N)言葉わからないじゃないですか
U)当たり前だって
N)ギャグ言っても笑わないじゃないですか
U)いやいやそういう問題じゃなく
N)すっごく自分の中でブルーになるじゃないですか
U)いやいやいや、なんないって
N)お前、猫とか可愛いと思う?
U)うん思うよ
N)犬とか
U)うん。俺、ずっと実家が犬飼ってるから
N)そういう奴がいるから図に乗るんだ、あいつらは
U)なんで?
N)計算してんだよ
U)何が?
N)したたかなんだよ

*****すいませーん、ここからちょっと下ネタトークです*****

U)計算してないよぉ~うちの犬は溜まってんだよ
N)何?溜まってるって?
U)えっ?
N)何が溜まってんだよ
U)もうしたくてしょうがないんだよ(笑)うちの犬
N)えぇーっ?
U)発情してんだよー。
N)今?
U)俺、だって田舎に帰る度にさー カーテンにこすりつけて(笑)
N)だろ。犬ってさぁー大事なお客さんが来ている時に限って腰をカックンカックンやっているだろ
U)いやぁーこれ可哀想だったもん。早く子供を産ましてあげたらっと思うんだけどね
N)なんであいつらがちゃんと生きてこれたかわかる?
U)「あいつら」って
N)自分がな「可愛い」と思ってるんだよ
U)いやいやいや
N)したたかなんだよ。猫とかも飯の前になったらさっきまでソッポ向いていたのに足元に来て「ゴ
  ロニャ~ン」とかやるじゃん。計算してんだよ。これをやれば可愛いと思うよコイツら。と思っ
  ているんだよ。「飯くれるわー」と思っているんだよ。騙されちゃいけないよ、ウッチャン
U)南原家では飼ってなかったの?
N)飼ってましたよ。犬も猫も
U)(笑)でも何?自分はあんまり心を開いてなかったの?
N)どっかこいつらとは1歩置かなきゃ
U)ほぉー
N)可愛いとは思うまいと
U)距離を置いて付き合っていたんだ
N)距離を置いてね。ただ、猫とは気が合う時があるね
U)あっそう。どっちなんだぁ?
N)昼寝する時に誰も相手にしてくれないから、猫とは一緒に昼寝が出来る
U)あーなるほどね。犬は可愛い。僕は犬の方が好きですねぇ
N)犬のほうが、、、何で?何で?逆に何で?
U)いやぁ~ビーフジャーキーとかああいうのをですね「ポン」とあげるとですね、トットット~と
  行ってくわえる。そういうのが好きなんですよ
N)あーそれはな、犬もな「もうなんべんやらせてんだ」と思っている「冗談じゃねぇーよ。また
  ビーフジャーキー。あーっと、また長男坊がビーフジャーキー持ってきたよ。やるのかよ、やる
  のかよ。はい、これでいいんでしょ。そうしないと俺はここには住ましてもらえねーから」と思
  っているんだよ
U)ビーフジャーキーをね、左手に持って、で、右手でボールを「ポーン」と投げて、ボールを口に
  くわえて戻ってきたらビーフジャーキーを食う ってやつを。。
N)仕込んだの
U)。。仕込んだの
N)だろ?
U)そしたら可愛いんだよ、またそれが
N)可愛いんじゃないんだよ。向こう向いて走っている時に犬の顔を見たら「勘弁してくれよ」って
  はぁ?って顔してんだよ。「冗談じゃねぇー1、2回ならともかく。。」それでクルッてこっち
  向いた瞬間に「ハッハッハッ」って一生懸命な顔をして、ビーフジャーキーをパクパクと。
  「先にビーフジャーキーを出せ」と思ってんだよ、お前。可哀想だよ、そういう可愛がり方も。
  金魚。許せないの。金魚とかなんで生きていると思いますか?野生では生きていけないんだよ。
U)はぁー
N)小川に返したら全然生きてはいけないんだよ。人間が飼わなきゃ生きていけないんだよ
U)うーん
N)あのヒラヒラ。いらないんだよ。でっかいヒラヒラあるでしょ。あんなもん小川とかいたら関係
  ないでしょ?あんなもん、藻に絡まって大変じゃない、あれ。泳げないもん、だって。あんなも
  んあると。わかってんだよ、ヒラヒラがあると人間に目について「可愛いでしょ?ヒラヒラ、
  可愛いでしょ?」
U)お前、ペットをバカにしているよね。また、日本の心(剣道)をバカにしたように
N)金魚とか見てみい、夜中。こそーっと、電気つけずに見てみい。あのヒラヒラ、たたんでるもん
  。「あー邪魔くせぇ」クルクルクルーっと巻いているもん。
U)なんでヒラヒラさせているの?普段。可愛いから?
N)可愛いから
U)人間に見てもらおうと思って
N)「可愛いでしょ、可愛いでしょ」って。金魚の糞、フ―ッて付いているでしょ。何で付いている
  と思う?
U)あれは垂れ流して自分で処置が出来ないからじゃないんですか?
N)えっ。違うよ。人間が格言を作ったからだよ「おっ、お前、金魚の糞みたいだな」おっ?俺の存
  在理由は金魚の糞
U)格言が先だったのかよ
N)これ切ったら、金魚の糞という格言が無くなってしまう。ってことは、人間様と一緒に暮らす存
  在理由が無くなってしまう。これはヤバイ。「みんな、金魚の糞は付けとけよ。適当に付けとけ
  。で、適当に切り離せ」って
U)誰が言いだしたの?
N)えっ
U)金魚の中でも『アダムとイブ』みたいのがあるんだ
N)あるんだよ
U)いたんだね
N)そういう話し合いがあるんだよ。G5(ジーファイブ)みたいのがあるんだよ
U)G7(ジーセブン)じゃないの?あれ
N)『G5プラザ5会議』とかこういう感じだよ(笑)そういうことを動物達はわかっているわけ。
  加茂川のシャチなんて特にわかってるから、あいつら
U)シャチは頭がいいんですよ。イルカとシャチは、ねっ
N)頭いいとかじゃなくて、業界慣れしているから。カメラの位置わかってるもん。「今日、2カメ
  ね。OK。今日はナカジー、のぐっちゃんね」
U)(笑)そんなのわかんねぇーって(笑)
N)「プールサイド1カメ、これアップね」わかってるもん。そん時にきたらさぁー、アップでプー
  ルサイドのところにきたら「ピシュー」って吹くんだもん。俺乗っけて。俺が驚いて「はっ」っ
  て。「このカットいいでしょ」ってクルって周るんだよ。
U)こういう南原のリアクションを撮っておけばいいんだ
N)「はい、1個撮った~。行きましたぁ~」奥に行ったらでっかいワンショットで撮っているから
  俺を振り落とそうとして、俺が「いやぁーいやぁー」。「はい、OK」と。なめてんだよ~
  シャチが、俺を。
U)うーん
N)お姉さんが乗ってて、俺が前に乗っててね。「じゃあ、最初は座る練習からいきましょう」って
  。最初は座る練習をずっとやって、お姉さんが乗っている時は大丈夫なの。お姉さんが乗ってて
  「5メートルぐらい前で足を広げるとそのままシャチがすーっと入りますよ」って。スッと入っ
  て「わりに出来るじゃない。簡単じゃない。動物も可愛いじゃない」ってにパンパンって触った
  ら具が詰まってるのよ。ウインナ―ソーセージをパンパンに張った感じ。外はビニールで張って
  いるって感じ。水をパンパンに弾いているんだよ。それをナカジーの前に来た時にやったら「ニ
  ヤッ」と笑ってんだよ、口の端が
U)笑ってねぇーよ
N)OKって、笑ってんのよ。で、一周廻って餌を求めてくるのよ。「パクっ」て。
  2、3周廻ったら「南原さん、1人で行きましょうか?」って。「えぇーっ、大丈夫ですか?」
  って感じで。俺も怖いけどやってみようかって。またシャチが来て足を広げて乗ったのよ、そし
  たら今まで、ずーっとプールサイドぎりぎりを走っていたのに俺がのったとたんに半径5メート
  ルぐらいしか行かないの。小回り。ちょこっとで帰ってきて「餌くれ」って口開けてんの。
  なめてんだよ。俺1人だと「こいつ楽勝」だと思っているんだよ。ナンチャン、次はいよいよ立
  ってもらいましょうかって。お姉さんが目の前にいて、安定が悪いけど何回か立ったのよ。
  1回立って、2回立って。そしたらね、シャチが2匹いるのよ。隣の水槽に控えのシャチがいる
  の。俺が乗ったのは『ビンゴ』くんという男のシャチだったんだけど、控えのシャチとゴソゴソ
  喋っているように聞こえるのよ。よく散歩している犬同士が喋っているじゃん。お互いに。道す
  れ違う時にさ。「ワンワン」とか言いながら。絶対に喋っている「お前んとこ何食ってる?」と
  か「お前のご主人どう?」とか「私のご主人しけててさぁー」「じゃーまた今度」「また今度」
  って。こいつらと散歩させて喜ばせなきゃいけないから、また今度って言ってるの。そういった
  感じでシャチが「落とすか?こいつ」ってシャチ同士で話しているの。そろそろVTRが回って
  VTRチェンジしなくちゃいけないから
U)わかんねぇーよ。テイクチェンジまでわかんねぇーよ
N)「テイクチェンジの前に終わらそうよ、今日は。次もショーを控えていることだしさぁー」
  聞こえてくるんだよ。何か。そしたらシャチもグルグルグルっと揺さぶるんだよ。
U)あーー
N)そしたらさぁー俺、落ちたんだよ。「落ちたらお姉さんが乗っているので大丈夫です」っと。
  「落ちたら慌てずプールサイドへ移動してください」。落ちた瞬間に「あっ、お姉さんが乗って
  いるから大丈夫だ」と思ったら、でっかい水槽にもう一匹残っていたのよ。もう一匹の1メート
  ル手前で落ちたのよ。俺はビックリして必死で逃げたのよ。そしたらもう1匹のシャチがさぁー
  尾ひれ出して『ジョーズ』みたいに迫ってくるんだよ。「怖いでしょ?」って感じで迫ってくる
  のよ。俺も必死になって逃げてさ、スタッフにマジで「助けて助けて」って言うんだよ。『ダチ
  ョウ倶楽部』の竜ちゃんみたいに。スタッフも笑おうか助けようか困っている状態。
  「勘弁してくれよー」って怒ったら、シャチが俺のギリギリのところまで来て「ニヤッ」と笑っ
  てさぁー餌をもらってんだよ。それでうちのディレクターに向かって「これでOKでしょ?」っ
  て感じなんだよ。「これでカットOKでしょ?」って
U)尾ひれで?
N)「大丈夫でしょ」って言ってんだよ
U)あぁ~
N)動物には気を許すなよ

 

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