こてえ
鏝絵美術館作品集(MUSEUM)

鏝絵美術館






小槌



鳳凰

 鏝絵とは、家や蔵の壁にしっくいやセメントで装飾された日本式レリーフの事です。私は15歳で左官の仕事を志し、出身地の福岡県浮羽町から福岡市の職人に弟子入りしました。
 21歳の時、ロダン展を見てレリーフ作品に感動し、「左官なのだから石に彫らず、鏝でしっくいを塗って作ろう」と創作を始めました。
 はじめはこれが、『鏝絵』と呼ばれるものだとは知らずに、自分でしっくいと顔料の混ぜ方などの技術を開発しました。現在、これを本業として、依頼があれば壁に鏝絵を描きますし、また一方で創作としての作品作りにも力を入れています。塗り壁だけでなく、絵画のように額に入れて室内に掛けて飾ることもできます。
 鏝絵は、色粉をセメントや漆喰に練りこんで作ります。雨ざらしで5年、10年たっても色落ちがありません。色粉の割合で微妙に色が変化します。美しい鏝絵を観に是非、私の鏝絵美術館にいらしてください。
 三浦 辰彦 65歳 
 鏝絵創作家。大野城市文化連盟美術工芸理事。1993年九州の左官職人ら約30人と「現代左官鏝絵展」を開催。自宅のアトリエで日々創作活動中。

三浦鏝絵美術館  092(596)0301