校区の概要
 大野城市は、東に三郡山地、西に背振出地をひかえた福岡平野の東南端に位置している。
また、市域は福岡市に接し、粕屋郡・太宰府市・筑紫野市・那珂川町・春日市に接してい
る。
 市の中央部には、交通の大動脈の国道3号線、九州自動車道、JR鹿児島本線、西鉄大
牟田線などが通り、福岡空港にも近いところから、ここ30年ほどの間に急速に都市化が進
み、福岡市のベッドタウン化の様相を呈している。
 その中にあって、本校の校区は市の南部に位置しており、背振山地の末端の牛頸山塊が
平野部と接する丘陵地帯にあり、博多湾に注ぐ御笠川の一支流である牛頸川の水源地域で
もある。
 往古から入の居住を証拠だてる竪穴住居跡も発掘されているが、史跡としては、古代須
恵器生産の一大中心地であったことを物語る数多くの窯跡群が有名であり、近隣の太宰府
政庁との結びつきで繁栄していたことがしのばれる。
 ひるがえって現代・昭和40年代前半までは農村地域であったが、その頃に始まった丘陵
地帯の宅地化により、今日は大規模な住宅地域に変貌してきており、昭和47年の市制施行
の要素ともなっている。また、平成元年度より開始された、月の浦地区の住宅建築による
転入増にともない本校は、区内最大のマンモス校になっている。
 また、本校南側丘陵地帯の宅地化やそれにともなう周辺道路の整備や大土居・筑紫野線
の拡幅工事、並びに牛頸ダム周辺の公園化などにより、今後も加速的に変貌していくもの
と思われる。
 以上のような変遷により、地域住民は小数の旧農村部住民と多数の新興住宅部住民によ
り構成されている。地域の代表的住民像は、一戸建に住まい福岡市の会社に勤める中堅サ
ラリーマンといったところであり、学校教育についての関心や期待も高く、家庭教育につ
いては相当水準の生活習慣づけがなされている。